Untauglich (29.04.2008)

休暇の為、更新がしばらく滞ってしまいました。更新を楽しみしていた方には(居ない?)、申し訳ありませんでした。今後、(次回の休暇まで)毎月、最低3記事は紹介するように勤めます。さて、休暇後の輝かしい最初の更新を飾るのは、性懲りも無く軍事事情だ。ただでも有名無実化しつつあるドイツの徴兵制度が、今回は新たな面からその存続を脅かされおり、今回はそのあらたな「危険」について紹介してみたい。

軍隊が軍隊として存在できるには、武器の新旧、その有効性(自衛隊では今でも銃剣突撃にその攻撃の主眼を置いている。)はさておき、まずは兵隊が必要になる。それも若者が大量に。戦争時は日本では学徒出陣という名の下にうら若い学生を戦役に送り、ドイツではVolkssturmの名の下に16歳の少年(HJ)から50代の男性まで前線に送っていたが、流石に平和時には、そんなことはできない(筈だ)。そこでドイツでは満18歳になったドイツ国籍を有する男性に、Musterung(兵役適応検査)に出頭するように手紙を送っている。

兵役というのは、お弁当を抱えてのピクニックではないから、ある程度の健康体でないと(兵隊として)役に立たない。(その代わり知能指数に関しては、寛大。)例えば、糖尿病を患っていると兵隊として役に立たない。インシュリンの注射がいつでも手に入るわけでないし、病気が原因で戦闘中に気絶して倒れると、この兵隊を後方に移送しなければならず、このために最低2名の兵士を後方移送に割かなくてはならない。これでは部隊の戦闘能力が落ちてしまう。そこで兵役に耐える健康体を探すわけだが、これが大きな問題となっている。

ここでも何度も取り上げたが、ドイツは肥満大国。男性は二人に一人が肥満体。当然、Musterungに来る若者も例外ではない。その結果、2007年に行われたMusterungでは、なんと検査を受けた若者の55%がuntauglich(兵役不適格、口語では役立たずという意味。)として判断された。最近では軍の規模が縮小されて、以前ほどの数の兵隊を必要としない。だからこの惨状でも、必要を満たすだけの兵隊はまだ見つかっているが、今後、ますます肥満体が増える事だろう。又、(自衛隊と同じで)健康体として入隊して兵隊も、大飯をくらって、毎晩酒宴に興じている。その結果として、兵隊の過半数は肥満体。今のドイツ軍を見る限り、酒宴には頼もしい友軍だが、戦闘で使える状態にはない。Kampfeinsatz untauglichといわざるを得ない。

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体重との戦いに敗れる。


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