Soda-Bruecke  (22.09.2008)

ドイツ統一後、遅れている、あるいは全く存在していない東ドイツのインフレを整備する為に、Solidalitatszuschalg(団結金)という新しい税金が創設された。これはドイツにある教会税と同じように、お給料から天引きされる税金で、税率は導入当初、3.75%、その後、7.5%に上昇、現在では5.5%がお給料かた天引きされている。ドイツ人はよく誤解しているが、この団結金は西ドイツだけの住民ではなく、東ドイツの住民にも課せられている。税金の導入から20年も経ったったが、未だにこの団結税は徴収されており、これまでに東側に流れた資金は膨大な額面に上っている。米国が次々と冒している戦争行為の費用が、4%程度の税率で補われている事を考えれば、ドイツは統一後、20年近い戦争状態にあるのと等しい。東ドイツの5州は、この棚から牡丹餅に狂喜して、湯水のようにこの税金を浪費した。

ドイツ語の表現でSoda-Brueckeというのがある。意味もなく、ただ単そこに立っている(Einfach so da)橋を指す言葉。当初はそこに道路を建設しようとしたのだが、橋を作った後に、道路の必要性がない事に気づいてしまったので、橋だけ立っているのである。税金を自由に使える官僚は、(自分の金ではないから)橋を作る前に、道路を作る意味があるか試算をしない。試算などして、道路が必要なしとわかったら、折角、獲得した予算が残ってしまう。予算が残ると、来年の予算が削られてしまう。これを避けるために、まずは先に橋を作るのである。こうしてドイツ各地では、Soda-Brueckeが林立して、数が減るどころか、毎年、この橋の数は増えている。税金の無駄使いの極みは東ドイツ。例えばブランデンブルク州には、船の入ってこれない場所に皆とを建設してしまった。税金を使って河底を掘り下げて、国内水路と使用する目的だったらしいが、港を作った時点でお金が尽きた。お次は発州知事の一存で作ってしまったチューリンゲン州のエアフルトある空港。1日2便しか離発着していない。こうした政治家、官僚の無計画&無責任さは東西の違いを問わず、歯がゆいばかりだ。

と、思っていたら、ドイツの国営銀行KFWが他では真似のできない仕事振りを発揮した。米国の投資銀行Leemann Brothers(ドイツ人移民が米国で設立)がちょうど1週間前、9月14日に倒産、これがきっかけとなり翌15日は世界中の株式市場で株価が暴落、ブラックマンデー発信源となった。経済に感心がない人でもご存知の事だろう。ところが、ドイツ国営の銀行だけは、この事を全く関知しなかったようで、Leemann Brothersが会社更生法適用を申請した15日に、3億ユーロもの金をこの銀行に送金した。勿論、お金はもう取り戻せない。すべて失われた。いくら自分の金でないからといっても、(税)金を倒産した銀行に送金するのは、世界でもドイツの官僚だけだろう。KFWは先のIKWが大赤字を出して倒産寸算まで行った際、「監督の不届き」を理由に、銀行のトップが首になったばかりだ。そして、鳴り物入りで登場した後任は就任早々、この様である。この後任も、この失敗の責任を取らされて、就任後わずか3週間で辞任に追い込まれた。官僚のトップがこんな具合だから、その部下の仕事振りは推して知るべしだ。


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Soda-Bruecke


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Brandenburg州の「税金対策」。船のない港。


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客のいない空港。


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