アネスマンは売り物ではない。(えっッ、本当?)

日本でもすっかりおなじみのボ-ダフォン(Vodafone)。ドイツでも今ではすっかりドイツ社会に定着しました。でも、このVodafoneがわずか数年前までMannesmannという名前だった事を知ってますか。マネスマンはドイツ最大手の携帯電話の会社(本社DUS市)で、マネスマンがボ-ダフォンの子会社、Orangefoneを買収した事から、事件は始まります。子会社を無くして面子を潰されたと感じたボ-ダフォンは、マネスマンの敵対買収に乗り出します。買収に必要な金額は億を超えるとも言われ、ドイツ史上かってない買収工作となりました。
敵対買収を受けて立つマネスマンの社長Klaus Esser氏は、記者会見で「マネスマンは売り物ではない。」という名文句を吐いて、拍手喝采を浴びます。ところが、わずか数週間後にマネスマンのボ-ダフォンへの売却が決定されて、両社長が記者会見でニコニコしながら握手を交わす事に。(写真右側がEsser氏)合意の上での企業合併でも、売却にはもっと時間がかかるケースもあるから、まさに短期間で決着した買収劇であった。買収の結果、マネスマンの社長Esser氏自身は引退する羽目になり、形上は買収合戦に負け会社を追われる形だった。
しかし、数日後にある新聞が報道で、なんとEsser氏に1億マルク(5千万ユ-ロ)を超える「退職金」がボ-ダフォンから支払われた事が判明したからマスコミは蜂の巣をつついたような大騒ぎ。これを聞いて、一般大衆は大いに憤慨する。「マネスマンは売り物ではない。」の台詞は自分の退職金を吊り上げるための口上ではなかったのか。以来、「○○は売り物ではない。」とう迷文句は冗談がドイツでは大いに流行った。この事件は私服を肥やすためならば会社を平気で売るドイツ人マネージャーのモラルの低さを露呈した。

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笑いが止まらないEsser氏(右)



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