頑張れ日本!(22.11.2004)

ドイツ経済は日本経済同様、輸出に依存している。原料を輸入してこれを加工、製品に仕上げてると、これを他の国に輸出して生業を営んでいるわけである。そうなると日本企業とドイツ企業は、車や電気製品に限らずあらゆる工業製品の輸出を巡って世界中で競争する事になる。ところが、日本企業は交渉が下手なのか、それともドイツ企業は交渉がうまいのか、日本企業は国際市場でなかなかドイツ企業に入札で勝つことが出来ないでいる。

例えば、上海空港に導入されたリニアモーターカー。長い間、日本ドイツ、フランスの3国の間で、どこの国の技術を導入して新路線を施設するか競争が行なわれた。これは表向きたかが40km程度の路線だが、将来の北京-上海路線の入札もからんでくるので、それこそ3国は必死だった。まあ、この入札で日本がドイツに負けたのは、わからないでもない。中国人は、「出来ることなら、日本からは買いたくない。」と正直に心の内を語っているので、これはある程度仕方ない。

ところが、タイ国内の地下鉄工事にかかわる車両入札で、また日本が負けて、ドイツ企業に入札されたのは理解し難い。タイの首都バンコクの地下鉄工事の費用の2/3は日本の援助でおこなわれた。これはどこの国もよく行なう『紐付き援助』というやつで、条件は日本企業がこの工事を請け負う事。こうして日本の税金は日本企業の援助に使われている。実際、カンボジアなどではそこら中に日本の援助で作った橋、道路があり、現地の住民もよくこれを理解していて対日感情は非常に良い。ところが、タイに対しておこなわれた経済援助では、巨額の援助金を投入したにもかかわらず、地下鉄工事の一部に日本企業が参加する事はできたものの、一番おいしい車両の納入はドイツ企業に持って行かれた。つまり日本の税金で、ドイツから車両を買ってタイ政府に寄贈したようなものである。一体、交渉にあたった日本企業は何をしていたのだろう。この地下鉄工事の前のバンコク市内のスカイトレイン入札でもドイツ企業が受注しており、日本企業は負け続きである。一般に日本人は交渉下手というが、まさにこれを実証するような日本企業の実績である。

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バンコク市内を走るドイツ製スカイトレイン

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バンコク国際空港に運ばれたドイツ製の地下鉄車両



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