身売り。(03.11.2005)

ドイツがどうしようもない借金地獄にはまっている事を知るには、新聞見出しに目を通すだけでいい。2006年の国家予算が5兆円も欠けていて、どうにもならない状況に陥っている。国ばかりではない、地方自治体はもっとひどい。少しでも予算を節約する為、市営国営の病院が次から次へと閉鎖されている。しかし病院を閉鎖しても、患者の数が減るわけではない。単に他の病院に患者が集まるだけ。つまり地方自治体には、病院閉鎖 によってお金が入ってくるわけではないから、財政難は一向に改善されない。そこで地方自治体は、まるで借金で首がまわらないギャンブラーのように身売りを始めた。

手始めに自治体は、市の水道網を投資家に売っ払った。しかし、一度公共の施設が投資家に売られてしまうと、投資家は金儲けにしか興味がないから水質を維持するための施設への投資をせず、今の水道施設をそのまま使用し続けて、水質、ひいては市民の健康をないがしろにするのではないかと危惧されている。しかし、破産寸前の市はそんな将来の問題にかまっていられない。今、金が必要なのだ。

これを知ったか、今度はドイツ政府がドイツの誇りであるアウトバーンを投資家に売ると言い出した。ドイツの道路は、(かっては)ドイツ人の誇りで、ヨーロッパで一番よく整備されていた道路だった。それが予算難の為、修復作業が先送りになり、道路は至る所でひび割れ、ひどい場合にはまるで155mm榴弾が炸裂したかのような大穴を空けている。これが原因で車が壊れると市の責任になるから、市は制限速度を30kmにして「それでも穴に落ちたら、あなたの責任です。」と言ってはばからない。現在の予定では、アウトバーンを2006~7年から有料にして、この収入を餌に投資家を募って、アウトバーンを売り払っていく予定だ。国のこのような身売り政策は、まさに破産寸前のドイツの財政難をよく物語っている。

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渋滞で高速の上で立ち往生。2時間、身動きなし。



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