ヨーロッパカップ (11.07.2004)



2004年のEM(ヨーロッパサッカー選手権)で、ドイツチームが予選で敗退したばかりか、予選で一勝もできなかった事実は、ドイツのサッカーファンを落胆させた。チェコに2-1で敗退して予選落ちが決まった後、 試合後のインタビューにて監督は「辞任するつもりはない、2006年の世界選手権でも監督を務めるつもりだ。」と明言。ところが翌朝には、泊まっていたホテルで記者会見を開かされて、監督を辞任を発表した。

これはおかしな話だが、どうも監督留任の意思を表明した後に、ドイツサッカー連盟のボスから電話がかかってきて「お前は首だ!恥をかかないように、自分から辞任しろ!」と 脅かされたようで、ドイツに帰国する前、ポルトガルで飛行機に乗る前に急遽記者会見を開いて辞任を発表させられる羽目になった ようだ。

首になった監督も、ドイツサッカー連盟の動きを察知していたようで、先手を打って、試合後のインタビューで「辞めない 。」記者会見になったわけだが、流石にドイツサッカー連盟の脅しには逆らえなかったようだ。これだけでも十分なスキャンダルだが、これはスキャンダルの始まりでしたなかった。

まず、監督の後任に関して各新聞が勝手に後任者を探し出してきて、最適の後任者と報道。首相まで「私は、監督に立候補しない。 」と冗談を言うほど後任探しは、ドイツの大テーマになった。自分の影響力が薄れるのを恐れたサッカー連盟の会長は、「後任人事 は、私一人の管轄だ!」と記者会見。これは他の連盟委員(ベッケンバウアー)の顰蹙を買う羽目になった。

ドイツサッカー連盟会長は、ちょうどバイエルンミュンヘンチームの監督を首になったばかりで、「求職中」のヒッツフェルド氏をドイツチームの後任にする思惑 で監督就任を依頼する。ところが、ひどいドイツナショナルチームの現状に将来のチャン スを疑ったヒッツフェルド氏は、「充電期間が欲しい。」という不可解な理由でナショナルチーム監督就任を拒否!普通、ドイツチームの監督といえば、サッカートレーナーの夢であるハズなのにこれを拒否したと言うのので、このニュースは新聞のヘッドラインを飾った。

ここに至りドイツサッカー連盟会長に非難が集中。「俺に任せろ!」と言った割には、全然後任が見つからないじゃないか! 「責任を取って辞任しろ!」とベッケンバウアー派が圧力をかける。「これはやばい!」と悟った連盟会長はこの圧力に屈して「後任監督選抜委員会 」なるものを作って、非難の矛先をかわす事になった。「赤信号、みんなで渡れば怖くない。」の心境だ。

次の監督候補は、ヨーロッパ最弱と誉れの高いギリシャチームの監督に就任して、2004年のヨーロッパ選手権でギリシャチーム を奇跡の優勝に導いたドイツ人監督。サッカー連盟に言わせれば、「あらゆるトレーナーの夢であるドイツナショナルチームの監督を断るハズがない。 」という言い分だったが、肝心のドイツ人監督は、『ギリシャナショナルチームとの契約は2006年まで結んである上、ここまで育て上げたチームを見捨ててドイツチームの監督になるわけにはいかない。 」と、これまたドイツチームの監督に収まる事を拒絶した。結果として、あらゆるトレーナーの夢であるはずのナショナルチーム監督 に就任したい人が見つからない!という事態 になっている。

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ナショナルチームの監督を首になったVoeller氏
          
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