スケールの違い  (12.11.2005)

2005年11月5日に中国の首相がドイツを訪問して、Siemens社(日本では何故か、シーメンスと言うが、ジーメンスが正しい。)からの60台のICE車両の購入、2000億円近い契約書にサインした。ちなみに日本企業も日本の優れた新幹線を売ろうといろいろ頑張ったが、先の教科書問題で、またドイツに契約を持っていかれた。これだけでも日本の経済には大きなダメージだが、日時をほぼ同じくして、ジーメンス社がアメリカに同規模の車両を収める契約を結んだ事が発表された。これによって将来、中国とアメリカではドイツのICEが走る事になった。

ついでに言えば、タイですでに走っているスカイトレインと地下鉄もドイツ製である。何故日本企業は契約を取れないのだろうか。世界に誇る技術力を持ちながら、全然契約が取れていない。正直言って、ドイツのICEなんぞより日本の新幹線の方が快適で、性能も優れていて、故障が少ない。ドイツのICEは安い部品を使って車輪を製造した為に、200km/hで走行中に車輪が大破、電車は脱線して橋に激突、200人の死者を出した電車だ。

別の例を挙げるなら、ジーメンス社がデュッセルドルフ空港に2002年に納入したスカイトレインは故障だらけで、運行3年目にしても毎月、故障、運休状態。今でも臨時バスが走っている。電車を購入したデュッセルドルフ市は怒って、「まともに走らないような電車には金を払わない!」と言って、納入後3年以上も経っているのに、未だに代金を払っていない。何故、それほどまでに信頼性のないジーメンス社の車両が売れて、優れた日本の車両が売れないのだろうか。

理由のひとつは日本の政治家にある。日本の政治家は国内の事しか考えないから、首相が平気で靖国神社を訪問する。そんなことをしたら、韓国、中国で歓迎されないであろう事は、訪問する前からわかっている。非難が上がると「首相としてではなく、個人としての訪問だ。」などと国内向けの言い訳を平気で言ってのける。日本の占領政策で犠牲になった国民の心理を理解する能力がない。ドイツの政治家を見て欲しい。もし、ドイツの政治家でナチスの大物の墓参りでもしようものなら、辞職ものだ。それよりもドイツ人は賢いから半世紀も前に死んだ人よりも、現在、将来を考える。

心の中では全くその気がないのに、ポーランド、イスラエル、チェコ、ロシアを訪問する度にドイツの過去の誤りを陳謝して、しっかり契約を取ってくる。そのお陰でロシアのガス田の開発はドイツ企業がしっかりおさえている。ドイツの企業が契約を取れば、政党に献金が入って来る。さらに政界から退職後すると、現役時代に面倒を見た企業の役員になって、死ぬまで高いお給料をいただく事ができる。この辺り、やはり島国の政治家と、世界のスケールで物を考える事ができる政治家の違いであろう。 同じ収賄でも規模が全く違う。

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いつ行っても故障中。DUS空港の見えない風物詩。

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車輪が大破した為、脱線して橋に激突、大破したICE


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