スト状況 (07.08.2007)

DB(ドイツ鉄道)の機関士のストライキが決定した。雇用者側にはまだ最後の改善された労働条件を提示する機会があるが、DBは「31%の給与アップを要求する輩に提示する条件はない!」と真っ向から戦う姿勢を示しており、これで事実上、木曜日、8月9日からのストが決定した。

厚顔地心な要求でストを行うGDLは、DBにとって一番痛い場所、つまり貨物列車の操業をストライキして、これによりドイツ経済を止めるとまで豪語している。もし貨物列車が止まれば、港に停泊する船から荷を降ろすことができないので、鉄工所、発電所などの操業は言う及ばず、ドイツ国内の生産ラインが止まってしまう恐れがある。そうなればドイツ産業界からDBへに批判が高まり、「早くなんとかしないと、鉄道は使わず、トラック輸送に変えるにぞ!」と自然に圧力が高まっていくのをGDLは冷たく計算している。

個人的にそれは我慢できるとしても、困ったことに、貨物列車が線路上で止まってしまえば、乗客を乗せた電車も止まってしまう。DBの発表によると労働組合員でないDBの機関士、通常は市内の路線を走っている機関士などを遠距離路線に投入するなどして対処するという。しかしそれではせいぜい通常の半分程度の電車を走らせるのが限界だそうだ。

最初は貨物列車の操業ストから始まるので、8月9日からすぐに電車が全く来なくなる?!ということはないが、だんだんとストは乗客路線にも拡大してくだろう。このストは長引きそうだから、8月中にドイツに来られる方は、電車で旅行、移動の計画をできるだけ立てないほうがいい。又、逆に8月中に日本に帰国される方、1日前に空港(フランクフルト)まで移動して、そこで宿泊するなど、先を見通した旅行/移動計画を立案されることをお勧めします。

8月7日
DBはストライキを合法的にストップさせるべく、ニュルンベルクにある労働裁判所にストライキの禁止を申請していたが、これが今日8月7日に認可され、貨物列車及び遠距離路線でのストが禁止された。理由は「旅行者の多いこの時期にストをすると、あまりに社会に与えるダメージが大きい。」との事。これにより大規模ストは旅行者の減る時期、9月30日以降にずれ込む見込みだ。しかし、このスト禁止令は貨物列車及び遠距離路線のみに提供されるので、近距離路線はこれに当たらない。GDLはこの判決に対して、不服を申し立て、同時にハンブルク及びベルリンで近距離路線にてストライキを行うと発表した。また、今後同様の裁判所からスト禁止令が出るのを恐れて、今後はストの時期を発表しないで、闇討ちストを行うとも発表。何はともあれ、これで当初心配していた8月~9月の大規模ストは回避されそうな見込みだ。9日以降にハンブルク、ベルリンに旅行、留学される方は、ご注意(?)ください。

8月10日
9日にハンブルクとベルリンで朝の通勤時間に近距離路線のストが行われて、かなりの混乱をもたらした。その後、労働組合側とDBはお互いに代理人を立てて、調停交渉が行われる事になった。この調停交渉が行われている間は、ストは禁止されているので、ここしばらくストはなさそうです。


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スト突入決定なるか?


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