Streiks ohne Ende (08.08.2008)

先週末にやっと地上勤務員のストが終わったばかりのルフトハンザで、再びストが行われている。(お陰で、また残業して記事を更新する羽目に、、。)今回ストを起こしたのは、ルフトハンザの子会社City Lineのパイロット達。雇用者側の5.5%の給与アップ 、及び7000ユーロの特別ボーナスの提案を「真面目に交渉する気がない。」として拒絶、話し合うことさえも拒絶して、8月7日 、0時から一歩的に36時間の時限ストに入った。幸い(?)、City Lineは欧州線専用なので、日本から留学される弊社のお客さんには(多分)影響がないが、それにしても大きな迷惑である。お陰で300を超えるフライトがキャンセルされて、空の便は大いに乱れ、株価はさらに落下して、度重なるストでルフトハンザは顧客からの信用を失いつつある。

しかもストの脅威は、まだ始まったばかりだ。City Lineのストが終わっても、ルフトハンザの子会社Eurowingsの給与交渉、ルフトハンザの 機内乗務員の給与交渉そして、ルフトハンザのパイロットの給与交渉とストの機会が目白押し。そしてこれが一巡したら、また最初(地上勤務員の給与交渉)から始まる事になり、会社は息をつく暇がない。

このドイツのスト事情を紹介した所、読者(?)から、「どうして、ルフトハンザには統一した労働組合がないのですか。」と、いい質問をいただいた。これには次のような経緯がある。会社にしてみれば、統一した労働組合があれば、会社は一回給与交渉をするだけでいいので、非常に効率がいい。しかし、これに反対なのは被雇用者だ。まずパイロットは気位が高いので、「地上勤務員なんかと一緒にされるのは御免蒙る。」と独自の労働組合を勝手に作ってしまった。すると 機内勤務員は(地上勤務員よりもお給料がいい)、「地上勤務員なんかと一緒にされるのは御免蒙る。」と独自の労働組合を作ってしまった。残った地上勤務員は、「子会社の社員なんかと一緒にされるのは御免蒙る。」と独自の労働組合を作ってしまった、 こうしてルフトハンザだけでも3つの労働組合が出来上がってしまった。これに子会社の労働組合を併せると、いくつの組合があるのか、著者も正確な数は把握していない。こ のように労働組合が多岐にわかれると、恐喝組合、もとい、労働組合には非常に都合がよろしい。今回のように別の労働組合がストをして、会社が弱っているときにストを行えば、会社側はストにより客離れを恐れて、妥協(恐喝)し易いからだ。

こうした(無茶苦茶な)スト文化がドイツにあるために、ドイツに工場を置いていた日本企業は、ほとんど撤退してしまっている。大体、ドイツに生産拠点を置く事の利点が一体何処にあったのか、著者には最初からよく理解できなかったのだが。何億円というお金を投資して工場を建て、何年か赤字を計上してから、日本企業も同じ見解に達したものと思われる。ドイツからの撤退を行っているのは、日本企業ばかりではない。ここでも紹介したようにNokiaがドイツの工場を閉鎖したことにより、ドイツ国内で製造される携帯電話は、一切なくなった。勿論、ドイツ製の携帯電話メーカーも存在しない。これは外国企業に限ったことではない。蛇口などの高級製品でマイナーながら世界的に有名なGroheは、ドイツの工場を閉鎖して、すべてタイで生産しており、そのせいかタイで高級ホテル(アパート)に泊まると、洗面所は決まってGroheの製品が備え付けられている。

話とルフトハンザに戻そう。肝心のCity Lineのパイロット達の要求だが、ルフトハンザのパイロット同様の給与体系を要求している。しかし子会社は、高くなってしまった親会社の人件費を節約する為に作ったものだから、同じ給料体系を受け入れてしまっては、子会社の意味がなくなる。労働組合はそんな事は承知の上で無理難題を要求しているので、雇用者側は厳しい交渉を迫まられている。ここで妥協してしまっては、今度はルフトハンザのパイロットが、「小会社のパイロットと同じなんて我慢できない。」と給与アップを要求してくるから、組合の要求(脅し)に負けるわけにもいかない。今後、どのような展開になるのか状況は楽観できないが、ルフトハンザの社長、Mayrhuber氏の手腕に期待したい。そうそう、City Lineのスト状況はこちらで確認できます


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空港で過ごす休暇は虚しい。


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優れた手腕でルフトハンザをマネージしているMayrhuber氏。Siemensの社長同様にオーストリア人だ。
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