Kuckuckskinder (07.01.2005)

2005年になって間もないこの時期に、ドイツの法務大臣が(また)よく考えもしないで、マスコミに自分の意見を語ってしまい、大きな波紋を呼んでいる。

ドイツ語でカッコウをKuckuckというが、この鳥がどうやって産まれてくる雛の面倒を見るか、ご存知だろうか。カッコウは自分の巣を作らないで、親鳥のいない間に他の鳥の巣に卵を産む。カッコウの雛は、他の卵より孵化の期間が短いので、先に卵から出てくるや、まだ孵化していない他の卵を巣から落として、巣を独占してしまうのである。哀れな親鳥は、自分の雛だと思って、懸命に カッコウの雛にえさを運んでくるのである。このKuckuchの習慣にちなんで、ドイツ語でKuckuchskinderという表現がある。

ドイツでは女性も性が解放されて、かなり活動的である。女性も男性に負けないくらい浮気をする。そういう時に限って、大当たりするもので、子供ができてしまう。でも、旦那に打ち明けるわけにはいかない しどうしようかと迷っているうちに子供が生まれてくる。何も知らない旦那は、当然、自分の子供だと思ってしまう。(どうして疑う理由があろうか?)。こうして産まれた子供をKuckuchskinderと言うわけだが、統計によればドイツで産まれる子供の10%はKuch
kuchskinderだそうだ。

これまでは、いくら相手を疑っても、証拠がないから社会問題にはならなかった。ところがDNAのテストが簡単にできるようになってしまったから、(浮気した)奥さんは、さあ大変。かねてから疑いを持っていた旦那が 、奥さんに内緒で自分と子供の唾液を研究所に送って(インターネットで申し込める。)、調査を依頼する件数が激増した。 これに伴って裁判になるケースも増えてきて、社会問題になってきた。

このサービスを提供する研究所のコメントによれば、25~30%の確立で、Kuckuchskinderが判明するらしい。そんな場合、ドイツ人男性は、子供の養育費の支払いを拒否するので、これまで旦那の収入を頼みに生活していた女性は生活の基盤を奪われることになる。今後は、分かれた旦那からの経済的支援もなく、生活保護を受けながら 子供を一人で育てる事になる。「これは女性の迫害だ!」として冒頭に出てきたドイツの法務大臣(勿論、女性)は、「隠れてに子供の唾液を研究所に送る旦那を1年間、刑務所に送る法律を作る必要がある。 」とマスコミに発表してしまったから、マスコミは久しぶりの面白いテーマに大喜び。

まず野党が、この「女性の権利」に激しく反抗。ついで、連立政権の緑の党(いつもは、そういう過激なテーマを言い出す党)も、 「賛同できない。」として、協力を拒否。最後には、法務大臣の所属するSPDや一般大衆からもおおきな顰蹙を買っている。まだ、法務大臣は頑張っているが、 「早まった見解」を撤回するのは時間の問題のようである。

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自分の子だと思いかいがいしく面倒を見る親鳥。

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