"Scheinehe"(偽装結婚) (19.01.2005)


過去、外国人(ユダヤ人、ジプシー等)を迫害した反省から、ドイツは難民に門戸を開放していた為、難民にとってドイツは「黄金の国」だった。これが原因で、ドイツ国内で「もう外国人は要らない。」というムードが高まって、ドイツでは数年前に移民法が改正され、ドイツに難民を偽って入国する事が難しくなった。実際に移民(難民)申請者数は、減少傾向にある。これとは逆に一向に減らないのが、ドイツに来て(働かないで)、生活保護(税金で)で生活している経済難民の数。特にアフリカ、東ヨーロッパからの経済難民の数は安定している。彼らにしてみれば、ドイツは(働かないで、ドイツ人が払う税金で)生活していける「黄金の国」なのだ。
 
その「黄金の国」に合法的に入国しようと、みんないろんな知恵を絞っているのだが、需要あるところには必ず商売が成り立つもので、ドイツ違法入国を組織する連中が現れてきた。こうした組織では、妊娠中の移民希望者に、彼女の父親になってくれる、正確に言えば、父親であると認知してくれるドイツ人を紹介する。ドイツには5百万人の失業者、その他170万人のアル中、麻薬中毒がいるから 数百EURの報酬で喜んでどんな書類にもサインするドイツ人を見つけるのは苦労しない。父親が見つかれば、その父親がサイン(認知した)書類をNotar(公証人)に持っていけば、無事、法律上の親子が親子ができあがるわけである。
 
ドイツに入国の時点で妊娠9ヶ月だろうが、1ヶ月だろうが、こうして書類に父親のサインがあれば、その子供はドイツの国籍をもらえる。当然、ドイツ国籍の子供を持つ母親は、故郷に強制送還される事はなく、ドイツでの滞在が合法的に許可されるわけだ。
      
本来、この父親の認知制度は、結婚しないで子供をもうける夫婦、母親を助ける意味で設定された。誰かを助ける為の規則だから、この規則の乱用について罰則がない上、果たして本当の親子かどうか、遺伝子等の認証も不必要なのである。この手口は合法であるため、移民局はあきらかに「嘘」だとわかっていてもこのような書類が提出されると移民を許可さぜるを得ない。ドイツではこのような「国際結婚」を"Scheinehe"(偽装結婚)と呼んでいる。

追記
この偽装結婚の数があまりに多いため、真面目にドイツ人と結婚する日本人にも、影響が出ている。結婚申請を市役所に届け出ても、頭から偽装結婚と疑われて、日本人(外国人)には期限付きのビザしかおりない。この為、半年、あるいは1年おきに外人局に出頭、ちゃんと夫婦生活をしている事を「証明」する事を要求される。この手続きあまりに時間がかかるため、国際カップルは国際結婚に寛大なデンマークで結婚、これをドイツに「移籍」する形を取っていた。というのもEU内での婚姻は、他のEU国でも自動的に認められなければならない法令があったからだ。この為、デンマークは「結婚ブーム」に沸いたが、あまりに国際結婚の数が増えたので、デンマーク政府が介入、デンマークに住んでない外国人にはこの「手」は使えなくなってしまった。
      

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次から次へと押し寄せて来る経済難民

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