名犯罪 (09.05.2003)

どこの国にも、歴史に残るような名犯罪がありがます。日本では3億円強奪事件。誰も傷つける事なく行なわれたこの犯罪は、犯人の緻密な計画性、その遂行において鮮やかとも言える手際を発揮しています。
ドイツで有名な名犯罪と言えば、90年代にベルリンで起こった銀行強盗。4~6人の強盗が銀行に押し入り、人質を取って銀行に立てこもりました。犯人は、銀行に金が少なかったせいか、警察に数百万マルクの身代金を要求。当時の警察は、ご丁寧にこの金を犯人に渡してしまいます。多分に、「身代金を渡しても、逃げることができないので、後で回収できる。」と安心していたのかもしれません。

その後、犯人から何の反応もないので、警察の特殊部隊が銀行に突入します。しかし銀行内には犯人の影も形もない。警察が銀行の中を捜索してみると、部屋の床に大穴が空いていました。犯人は、何ケ月も前から銀行前の通りを勝手に工事中にして、逃走用のトンネルを掘っていたんです!事件当日、時間を稼ぐ為にわざと人質を取って銀行に篭城。そのまま逃げてもよかったのですが、本物の強盗らしく見せるために、身代金を要求。何も知らない警察がご丁寧にこの金を届けると、めでたく開通してトンネルを使ってまんまと逃亡に成功したわけです。新聞、テレビなどでは、世紀の大犯罪と一声を風靡しました。

次に有名な名犯罪といえば、現金輸送車強盗事件です。2001年より、ユ-ロが導入されたわけですが、2000年10月まで偽金対策の為、ユ-ロ紙幣は各国の中央銀行の金庫に眠っていました。10月以降、現金輸送車を大量に動員して、各銀行にユ-ロ紙幣を一斉に配送する計画が立てられました。そんな大規模な計画は、外部に漏れるのが通常ですが、この場合も例外ではありません。現金輸送車が襲われ、現金数百万ユ-ロが盗まれました。この事件で特別なのは、犯人が現金輸送車の運転手だった事。犯人(運転手)は、数ヵ月後にユ-ロの大輸送が行なわれる事を知って、現金輸送会社に就職。ユ-ロ輸送の日まで、勤務を忠実にこなして、会社の信用を得る事に成功します。そしていよいよ待ちに待った現金輸送当日。何でもない言い訳で車を道脇に停めると、一斉に仕事仲間が車に乗り込んで、同僚を縛りあげます。その後、金を持参してきたごみ袋に詰めて逃走。

駆けつけてきた警官は、ユ-ロ紙幣が一派に詰まっているごみ袋を見て、頭を傾げます。なぜか犯人は、金を詰めた袋を残して行ったのか。警官がその現金の詰まった袋を持ち上げようとして、初めてその理由に気づきます。あまりに現金が押し詰められている為、袋が重すぎて、一人では持ち上げられません。こうして犯人は獲得した現金の一部を残していったのでした。このケ-スも警察は、犯人の行方を突き止める事ができず迷宮入り。日本と違い、ドイツでは外国への逃亡が車で可能なため、犯人の検挙率はあまり高くなく、犯罪者にはうってつけの環境です。


395.jpg

1千万ユーロもの現金が盗まれた現金輸送車


スポンサーサイト

0 Comments

Post a comment