間抜けな犯罪  (24.03.2004)

名犯罪と言うものがあれば、どうしてそのような事をするのか、理解できない迷犯罪というものがある。ちょうどドレスデン駅構内で爆弾が見つかって、無事処理されたばかり。この記憶が新しい時期に、「空港に爆弾を仕掛けた。」と、デユッセルドルフ空港に脅迫電話があった。空港は直ちに警察に連絡すると、空港内の総避難を行った。この期間、当然、飛行機は離着陸できないから、着陸を控えた飛行機はケルン/ボン空港に回され、すべての飛行機は地上に釘付けになった。警察は爆弾用に訓練された犬を動員して、空港内を隈なく捜査。操作にもかかわらず爆弾は見つからず、3時間後、空港は通常の業務に戻る事ができたが、この脅迫電話のお陰で、空港事業団の被害総額を数億円に上った。

このようなケースでは、警察は犯人探しをするが、犯人はなかなか捕まらない。こうした脅迫電話は公衆電話から行われ、警察には犯人を特定する事ができないからだ。しかしこの脅迫電話は、どういう分けか、個人の携帯電話から行われた。携帯電話はデジタル方式になっているから、携帯電話を使えば、相手に電話番号が見えてしまう。警察はこの電話番号から犯人を特定し、たまたま休暇先から帰ってきた犯人をよりによってデユッセルドルフ空港で逮捕した。

犯人は28歳の大学生(♀)。公判では、この間抜けな犯人は、「友人に脅かされ、身の危険を感じてやむなくやった。」と供述。しかし、「どんな武器で脅されたのですか。」と、いう検事の質問に対して、「わかりません。思い出せません。」の一点張り。これが弁護士の入知恵である事は傍目にも明らかだった。有罪になれば(有罪は間違いない)、空港事業団から数億円の賠償金が課せられ、28歳にしてすでに人生は終わりだ。犯罪の場合は自己破産もできないから、死ぬまでこの賠償金を払い続ける事になる。判決は、2004年中に下されるであろうが、どうみても有罪は必死。毎回、公判の度に泣いて同情を誘おうとしているが、社会はそこまで甘くない。

尚、この手の脅迫電は毎日のようにある。デユッセルドルフ市の中央駅には毎月のように脅迫電話があり、毎度、構内を封鎖して爆弾を捜索しているが、今まで爆弾が見つかった例はない。この脅迫電話で喜んでいるのはTAXIの運ちゃん。毎回脅迫電話は何故か18時頃にある。そうなる、2時間喫茶店でコーヒーを飲むか、それともTAXIを使って帰宅するか、の選択になる。得をするのは毎回、TAXIの運ちゃんだ。これでは彼等が脅迫電話をしているのではと疑いたくなる。


デユッセルドルフ空港駅。
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デユッセルドルフに着いた途端、掏りに襲われることがあるので、要注意。
       
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