Schatzsucher

ドイツの森の中には、たくさんの財宝が埋もれている。以前、トリアーの河で釣りをしていた叔父さんが、ローマ時代のコインを釣り上げた。これが大変な価値のある硬貨であった為、トリアーにドイツ全土から何千人も「宝探し」ファンが押し寄せ、河面は一攫千金を狙う財宝探しの人間で埋まった。

その後も森の中で、ローマ兵の兜や甲冑が発見されて、発見者は大儲けををする「大発見」もあった。以来、ドイツの森は真夜中になると金属探知機を持った盗掘集団が徘徊するようになった。警察もこれにはお手上げで、事実上、盗み放題に近い状況になっている。

ブロンズに金を埋め込んだ天球図は、3500~4000年前のもので、ヨーロッパで発見された最古の天球図である。この貴重な古代の遺物を発見したのは盗掘者。外国に持ち出して個人収集家に売りつけようとした所、個人収集家に化けた警察に捕まってしまった。これは偶然に捕まったケースだが、これは氷山の一角で、実際にはかなりの数の取引が行なわれているという。

日本(正確にはフィリピン)では山下将軍の隠した財宝探しが人気だが、ドイツでも同様にナチスの隠した財宝探しが人気だ。現存している記録では、ベルリン包囲前にナチスドイツの財宝を積んだトラック部隊が、まだ連合軍が進入していないバイエルン州に向けて出発した。目標はドイツアルプス。この財宝の秘匿を任されたのは、典型的なドイツの官僚(役人)で、アルゴイまで無事到着すると、現地のSS司令官に財宝を譲渡、引渡し書類へ受け取りのサインを求めたが、司令官はこれを拒否した。誰が見ても負け戦。この時期に忠誠を尽くすのは馬鹿だけと考えた司令官は、戦後にやってくる厳しい時代に備えて戦後(老後)の蓄えをする事にした。
         
馬やロバの背に財宝を積むと、司令官は指揮下の部隊と共に森の中に消えた。数週間後、米軍がこの地に進出して占領、ドイツ兵を尋問すると数週間前にベルリンからトラック部隊がこの地に到着した事がわかった。米軍は財宝の秘匿に参加したドイツへ居を探し出すと、この捕虜が、「ここに埋めた。」という場所に捜索チームを派遣したが、そこはもぬけの殻だったという。果たして捜索チームの米軍がこっそり私腹を肥やしたのか、それでも賢いSSの司令官が、米軍が来る前に財宝を他の場所に移したのか、それともこの捕虜が米軍に嘘の場所を教えたのか、現在でも真相はわかっていない。この為、戦後70年近い今でも、「ナチスの財宝探し」でアルゴイの山は"Schatzsucher"で賑わっている。
         

博物館まで出来てしまった有名なHimmelscheibe von Nebra
398.jpg

スポンサーサイト

0 Comments

Post a comment