Nacht-und-Nebelaktion (23.12.2004)

ドイツのといえば、第三帝国時代の秘密国家警、Geheimstaatspolizei、通称ゲシュターポ(Gestapo)や、東ドイツのシュタージ(Staasi)が有名で、ドイツに詳しく何ない人でもゲシュターポとシュタージの名前を知っているくらいだ。何故、これらの名前、それもよりにょって警察の名前が有名かと言えば、その「効果的な尋問方法」と共に、情報収集能力の高さが挙げられ、「犯人」の検挙率は、日本の警察並みであった。

戦後、新しく警察を編成する際に、大衆の間に浸透した過去のゲシュターポのイメージを払拭する為、警察の色は黒から緑色になった。その警察の組織の中に、テロや組織犯罪の対処する機関がある。テロ対策にはGSG9という機関が使用され、組織犯罪にはSEKという部隊が使用される。SEKはそれぞれの州で起きた犯罪に対処するわけだが、人質事件などに投入される場合が多い。このSEKだが、ドイツでは評判が悪い。

ケルン市のSEKは訓練中に間違って実弾を使用して、同僚の頭をふっとばしてしまった。殺された同僚はSEK内部組織に不満を抱えており、転職を申請中の出来事であっただけに、事故ではなく、口を封じるための処刑ではなかったのかと疑われている。そのSEKが今度はドレスデンで使用され、またもや大きなへまをしでかした。

SEKの任務は、あるマンションの3階に住む犯罪者を、ドイツ警察特有のNacht-und-Nebelaktion(丑三つ時に目標に突入する事。)にて、逮捕するというもの。2004年12月、明け方にSEKは犯人のアパートに突入、小銃を撃ちまくって家具をスイスのチーズのように穴だらけにして、最後はアパートで飼われていた犬2匹を撃ち殺した。抗議する「犯人」の言い事は無視して、アパートに住む家族を次々にベットからひきづり出して後ろ手で縛り上げた。その後、警察の本部に連れていかれて『犯人』の取調べが始まったのだが、、、。ここでとんでもないSEKの『勘違い』が明るみに出てしまう。

SEKは犯人の住む3階ではなく、1階に突入して、何も関係ない家族を逮捕してしまったのだ。それも、この1階に住んでいたのは同僚の警察官、、、という信じられない「間違い<」が(また)起こってしまった。その後、警察は新たに現場に急行して3階に突入するが犯人は身の回り物を鞄に詰めてアパートを去った後。

このSEKの信じられない失態に対して、州政府は、「SEKの行動には何ら非難される所がない。」と声明を出し、被害を被った警察官の家族の慰謝料の支払いを拒否。怒った警察官は州を訴えて、損害賠償を州に求めている。警察の名前はGestapoからSEKに変わったが、やっている事はあまり変わっていない。この他にもSEKの「失敗談」は多いから、ドイツ語に自信のある人はgoogleで検索してみるといいだろう。


ベルリンでアパートに突入するSEK
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