ある土曜日の昼下がり、、 (22.04.2005)

Nordrhein-Westfalen州の州都、デユッセルドルフ市は、フライブルクはハイデルベルクなどの都市と比べるとお世辞にも「綺麗な街。」とは言えない。デユッセルドルフという名前が示すとおり、デユッセル川のほとりの小さな集落というのがこの街の由来で、19世紀以降、商業の発達にともない街に発展したので、街は観光名所もほとんどなく、街の風景も殺風景。そんな街にも唯一の誇りがある。(自称)ドイツで最も高級ブティックが集中しているお洒落な買い物通りのKoenigsallee(大様通り)だ。

4月22日土曜日の昼下がり、買い物客で賑にわうこの通りにある宝石商に5人組の強盗が突入した。客と従業員を人質にとり、数億円の宝石類を要求。(ショーケースは防弾ガラスなので、映画でよくあるようにたたいて壊すわけにはいかない。)店員は言われるがままにショーケースを開け、犯人組は宝石をせしめて逃亡しようとした所に、通報を受けた警察が到着した。

犯人組みは警察の到着を予想していたようで、接近するパトカーに機関銃を掃射、パトカーはスイスチーズのように穴だらけになった。最初は映画の撮影と勘違いして高みの見物をしていた買い物客も、この時点で本物の強盗/銃弾と悟って、パニックになって逃げまくりだした。犯人組は逃亡用の車に乗って逃亡、逃亡中も後を追ってくるパトカーに機関銃を浴びせ、事実上、警察は近寄ることができなかった。その後、逃亡用の車を乗り換えた犯人は、いままで使っていた車を証拠の隠滅を図って放火、まんまとオランダ(警察の予想)に逃亡した。

その後の警察の発表によると、機関銃による銃撃が土曜日の買い物客で賑わう町の中心部で起きたにもかかわらず、軽負傷者1名だけで済んだ。これは警察が歩行者に流れ弾が当たることを恐れてほとんど応射できなかった事によるそうだ。(警察側の発表による。)事件後、テレビやラジヲでは「まるで映画のような強盗劇が展開」と報道していた。

銀行強盗で奪った現金は足跡がつくので、なかなか使用し難い。そこでマネーロンダリング生業としている犯罪者に高い金を払ってこれを依頼、使用できる金に変える必要がある。宝石はそんなに簡単にはいかない。盗難された宝石を一般市場で売却するとすぐに捕まるので、そんな宝石を買うのは、収集家のみ。今回の犯罪は、こうした収集家を客層にしているプロの犯罪グループの仕業だったようだ。


現場検証をする警察
404.jpg

スポンサーサイト

Comment 0

Leave a comment