無罪放免?  (29.11.2006)

今日紹介するのは、以前ここで取り上げたスポーツ賭博にかかわる詐欺事件の続編。詳細はこちらをご覧いただきたい。先日、11月28日にこの事件の控訴審がLeipzigにて行われ、検察側がなんと被告の無罪釈放を要求するという劇的発展を見せた。

賭博の元締めからお金をもらって、弱いチームに有利な審判を下したことを白状したHoyzer氏は、2005年11月の一審にて執行猶予付きながら2年5ヶ月の有罪判決が下されていた。この結果を不服としてHoyzer氏、ありていに言えば、Hoyzer氏の弁護士が、高裁に控訴していた。

11月28日は、検察側の求刑が行われたわけだが、なんと検察側は自分で被告を訴えておきながら、被告の無罪(Freispruch)を求刑(?)して、その日のニュースのトップを飾った。 これには次のような背景がある。当時、サッカー賭博を提供していた元締めのAGB(利用規約)には、「試合の展開を故意に操作するのは禁じられている。」と いう一行が欠けていたのである。つまりHoyzer氏は、何も禁じられたことを行ったわけではないから、「有罪ではない。」と言う道理である。いかにもドイツ的な論理だが、 検察側が被告の無罪を主張するのはこれまであまり前例のないことである。

この控訴審の判決は、12月に下される予定だが、検察側が無罪を主張している以上、判事も無罪釈放を宣告するしかないだろう。

尚、この事件の後、 試合の成り行きを故意に操作するのは、どこの賭博屋でも禁じられるように規約が変更されたので、「よし、俺も!」と、いうわけにはもう行かない。それにHoyzer氏には、今後、民事裁判が待っている。Hoyzer氏のおかげでトーナメント出場が不可能になったチームが、損害賠償を要求することになっており、いずれにせよ、Hoyzer氏の将来は暗い。
 

控訴審に出頭したHoyzer氏。
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