犯罪者に甘い国 (07.04.2007)

欧州では刑法にて死刑が廃止されている国がほとんどだ。何しろあのロシアでさえ表面上は死刑を廃止したから(死刑がなくても病気やリンチで受刑者の多くはどのみち死亡している。)、欧州で極刑として適用されるのが終身刑である。ところがドイツの場合、この終身刑は形式上の「終身刑」であり、本当の終身刑ではない。以下に詳しく説明しよう。

ドイツでは60年代から80年代初頭にかけてRAF(Rote Armee Fraktion)/ドイツ赤軍(テロで共産主義革命を目指す学生などの武力集団)が猛威を振るった。殺害された被害者の数は34人にも上る。RAFの中でも特に残忍だったのが、Baader-Meinhofグループだ。バーダーの死後、ミュンヘン大学の学生であったBrigitte Mohnhauptという女性がこのグループを率いて、さらにテロ活動を継続。当時の検察長官であったBuback氏の残忍な殺害も彼女の仕業である。

モーンハオプトは1882年、ヘッセン州の森の中にあった隠れ家で警察に逮捕され、5回の終身刑+15年の懲役刑という死刑がない国では最高に重い判決を受ける。90年代になってRAF自体は、敗北を認め今後テロ活動の停止を宣言するも、服役中のモーンハオプトは他のRAFメンバーを「裏切り者」と呼び、彼女の行った犯罪行為を正当化して、被害者及びその家族に謝罪をしなかった。

そのモーンハオプトが3月27日に刑務所から保釈で出て来たから、ドイツの刑法を疑いたくなる。ドイツの法律によるとどんな凶悪犯罪者でも「24年服役すれば保釈の機会が与えられるべし。」となっている。この為、服役後ちょうど24年を迎える2007年に「再びテロ活動を行う危険性なし。」と精神鑑定が行われ保釈となったわけだ。(この精神鑑定はしょちゅう間違っているので有名。)

この判断に我慢ならないのが彼女に親族を殺された被害者の家族、及びその被害者の警護で巻き添えになり殺された警察官の家族だ。ドイツに限らず欧州の法律は、(すでに死んだ)被害者よりも加害者の人権を重視するきらいがある。おまけに当分、モーンハオプトは生活保護を受けて生活をする事になるから、我々が払っている血税が彼女の生活の為に支払われる事になる。そう思うと、納税者としても決していい気分にはならない。もっとも刑務所で服役していても、同じように税金が使われていたわけだが、、。


RAFの顔、ブリギッテ モーンハオプト
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