イスラム教 VS キリスト教 (07.12. 2004)

2004年11月にオランダで著名な映画監督がモッロコからの移民にナイフで惨殺された。この監督は、イスラム教における女性の虐待をテーマに映画を製作しており、これがイスラム原理主義者の怒りを買って殺される事になった。

この殺害をきっかけにオランダ国内のモスクが放火にあったり、その報復としてキリスト教に関係のある施設が破壊、放火され、オランダでは宗教戦争の様相を呈している。政府は殺害された監督の映画を公共の場で放映する事を禁止したが、騒ぎはまだ収まっていない。

2百万人近いイスラム圏からの移民をかかえるドイツでも、これは大きなテーマになった。ドイツでは学校の教室に飾ってあった十字架(Kruzifix)が、「法律で認められている宗教の自由を束縛する。」とイスラム教徒の両親が主張、十字架の教室からの撤去を州裁判所に訴えた事があった。ドイツ人は、このイスラム教徒の行動に大いに憤慨した。ところが最高裁はイスラム教徒の権利を認めて、「教室における十字架は、宗教の自由に反する。」と、公共の場に十字架を掲げることは違法とされた。まずは、イスラム教徒の勝ちである。

その後、今度はドイツで育ったトルコ移民の教師が学校にイスラムの教えの通り、スカーフで頭を覆って出勤した為に学校を免職になった。学校を首になった教師は、州を「宗教の自由」を理由に訴えたが、今度は、「学校内で、特定の宗教が誇張されるような事態は避けなければならない。しかし、これは各州が法令によって定める事である。」として、学校の処置を条件付きで認めた。この判決後、あちこちの州で「教師のスカーフ禁止条例」が州議会に提出され、反対もほとんどなく州議会を通過。結果として、スカーフを頭に巻いている限り、イスラム教徒の教師は学校で教鞭を取ることを禁止された。今度はキリスト教徒の勝ちである。

「行け行けどんどん!」のキリスト教徒は、オランダでの事件をきっかけに、ドイツ国内で「ドイツ語を話さないドイツ人」の移民を取り上げて、これが大きなテーマになりつつある。


問題になったKruzifix 敢えてコメントは避けます。
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