Fleischskandal (04.12.2005)

ここ3週間ばかりドイツの新聞、テレビのトップを毎日のように飾っているのがこの言葉、Fleischskandalだ。ドイツでは安売り競争が激化している。その中でも精肉の販売競争はすさまじい。スーパーは他のスーパーとの値段競争に負けまいと、できるだけ安い値段で仕入れようとする。そこで、安い卸業者を探して、そこに大量注文する。生き残りるには、どこの卸業者も値段をさげざるを得ない。しかし値段を下げると言っても、限界がある。そこで、卸業者は、腐った肉を買い集め、わからないようにミンチにして売る。こうした肉の多くは、ドイツの街角でよく見かけるトルコ料理屋のケバップになるのである。このケバップはミンチ肉を固めて、香辛料をたっぷり入れているので味を誤魔化すことができる。偶然、Gelsenkirchenの町の生肉業者を監査に行った衛生局の係官が腐って変色した生肉を大量に保管しているのを発見。帳簿を見るとなんとこの1業者だけで170tもの腐った肉を購入、転売していた事がわかった。だが、この腐った肉の大部分はすでに転売されて、すでに消費者の胃袋に納まった後。
これをきっかけに、ドイツ中で生肉業者が監査を受け、毎日のように腐った肉がドイツ中の生肉卸業者で発見されている。それも何トンという量。ひどいケースになると、10年前の肉が腐ったまま冷凍されて保管されていたケースもある。どうもこの腐った肉の販売は、たまたま今回、見つかって大きなニュースになっただけで、どうも10年以上も前からドイツの生肉市場では当たり前の販売方法だったらしい。原因のひとつは、法律。生肉の日付を変えて肉を販売した業者には最高100EURの罰金という、冗談のような罰則があっただけなのでどの業者もこぞって詐欺を働いていたらしい。ちなみにドイツの大手安売りスーパーRealの生肉部門で働いていた社員が、「賞味期限が過ぎた肉は新しく賞味期限を設定して、販売するように命令された。」と報道機関に通報。こっそり隠しカメラをもってその場をカメラで撮影。その番組が放映されると、Realには消費者の苦情が殺到、会社側は記者会見を開いてこれまでの悪習を認め陳謝した。
間違いなく、これはRealだけの悪習ではない、きっとどこのスーパーも同じだろう。ドイツで生肉を購入される場合は、特に、ミンチ肉には大いに注意されたい。

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ミンチ肉を使ったケバップは香辛料たっぷりの安物。

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高級ケバップは、薄切り肉をを使っている。

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