面子の問題 (14.01.2006) 

2006年に開催されるサッカーワールドカップ開会式はベルリンのオリンピアスタジアムで開催される予定だった。が、1月13日になってFIFAがこれを急にキャンセルした。理由は、「芝が傷んでしまう。」というもの。これが嘘である事は誰にでもわかったが、FIFAは面子を救う為にはこの言い訳しか思いつかなかったらしい。まず事実関係を挙げてみる。これまでは開会式の後にすぐ試合が行なわれていた。しかし、そこは(表面上は)完璧主義のドイツ人らしく、「芝が傷んでしまうので開会式後、芝をすべて入れ替える。」として開会式を試合の2日前に設定。(賄賂を一番多く払った)オランダの企業に芝生の入れ替えを注文委託して、この件は一件落着。FIFAはかってない規模の開会式を計画。開会式の費用は優に3億円を超える規模となった。この費用のお金の大部分はチケットで回収しようと1枚700EURもするチケットを販売することにした。
ところがである、この馬鹿高いチケットが全然、売れない。7万5千枚用意したチケットが1月の時点で7000枚、つまり10%未満しか売れなかった。このまま開会式を挙行すれば、FIFAは大赤字で、しかも全世界に空っぽのスタジアムが放映されてしまう。これではFIFAの面子、丸つぶれである。そこで苦し紛れに考えだされたのが「芝生」だ。お陰で(賄賂を払った)オランダの会社は仕事がなくなった上、キャンセルを会社の責任にされたので、FIFAを訴えると激怒。開会式キャンセルの話を聞いたベルリンの市長は「ブランデンブルク門で金のかからない開会式を行なえばいい。」と提案するも、FIFAは「キャンセルという事は、開会式を他の場所で行なうという事ではなく、開会式を行なわないという事だ。」と怒って声明を出している。ちなみに、開会式がおこなわれる予定だったスタジアムはナチスがドイツの威容を世界に誇示するために作ったオリンピックスタジアム。70年後にまた前代未聞の開会式を挙行しようとしたら、またこの有様。

044.jpg
WMの開会式会場?
          

スポンサーサイト

0 Comments

Post a comment