早い者勝ち! (10.02.07)

欧州には台風が来ない。竜巻も滅多に起きない。だから、嵐というのもが存在していないような印象を持ってドイツに来ると、急に空が暗くなりものすごい嵐が吹き荒れるので、驚く事がある。ドイツ語でこうした嵐をOrkan(男性名詞)というが、この嵐が1月21日(異常気象のお陰で)かってない勢い で欧州を襲い、多くの死傷者を出した。

一夜明けてみると道路は根こそぎ吹きとばられた大木、その下敷きになって潰れた車で埋まり、英仏海峡ではタンカーが座礁していた。このタンカー(船名 Napoli)は、嵐で航行不能になり、英仏海峡で沈没するのを避ける為、英国の海岸に故意に座礁したもの。 この際に200近いコンテナを失い、 その内、20個ほどのコンテナが海岸までなんとか「泳ぎ」着いた。これを見た英国民は狂喜して、一族郎党で海岸に押し寄せ、コンテナの中に積まれていたワイン樽、化粧品、車の部品、靴、工具、BMWのオートバイなどの略奪(Beutezug)を始めた。

警察が非常線を引いて、略奪を止めようとみせかけの努力をしたものの、キャプテン ドレイク(英国の海賊。スペインの船をたくさん拿捕した手柄で、後に英国の海軍提督に任命される。)の子孫である英国民は、これを一向に介さずに略奪を続け、コンテナが 海岸に流れ着いてからわずか1日半のうちに20個あったコンテナはすべて空になり、海岸は捨てられた梱包材料、包装紙で埋め尽くされた。

ちなみに英国の法律によると、海岸に流れ着いた物品は、警察に届け出る必要があり、その後、持ち主が28日以内に「紛失」の届けをしない場合は、合法的に「発見者」の所有物になるそうだ。

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Wer zurst kommt,

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mahlt zuerst.


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