ドイツの禁煙事情 (03.09.2007)

9月1日から遅まきながらドイツでも禁煙制度が導入されたので、うっかりタバコを吸って罰金を課せられないように、この制度の内容を紹介しておこう。まずこの制度は、Nichtrraucherschutzと言い、「非喫煙家の保護」という意味だ。この法律は2つの柱からなり、ひとつは公共の場所での喫煙の制限。もうひとつは18歳未満の青少年の喫煙禁止だ。

具体的に言えばこれまでは政治家が堂々と国会の控え室などでタバコを吸っていたが、これも禁止される。どうしてもタバコを吸いたければ、国会の建物の外に出て吸う事になる。又、駅や空港なでの喫煙は著しく制限される。駅では喫煙のサインがある場所でのみ喫煙が許可されており、このサインのない場所で喫煙をすると、罰金が課せられることになった。これに加えこれまでは電車に乗ると喫煙車両があったが、これが廃止されて、電車の車両内では一切喫煙禁止されることになった。これで禁煙車両に空席がないので、我慢して喫煙車両に座ってタバコの煙にまかれることもなくなり一安心。さらには仕事場での喫煙も禁止される。もし仕事場で誰かがタバコを吸う場合、社員は上司にこれを訴えて、上司はこれに対処することが義務づけられた。これを雇用者側が怠った場合、社員は職業団体(Berufsgenossenschaft)に訴えることができる。もし、会社が職場での喫煙を黙認していることがわかると、その会社にはかなりの額の罰金が科せられ、これが一向に改善されない場合は、会社は営業を禁止を覚悟しなければない。

18歳未満の喫煙禁止というと、(日本の感覚から言えば)まだまだ甘いような気がするが、ドイツでは小学生が堂々と喫煙をする国なので、やっと児童保護の方向に向かって一歩踏み出した形だ。これまでは自動販売機やキオスクでタバコが自由に買えたが、今回の制度により、青少年は身分証明書を提示しないとタバコが購入できないこととなった。又、自動販売機は、今後2009年までに身分証明書などをで身分を証明しないとタバコが購入できないように改造することが必要となる。

その他、レストラン、居酒屋などでの喫煙の是非は州の条例により、州が自由に決定できることとなるが、おおまかに言えばレストランでの喫煙は禁止されて、居酒屋での喫煙は多めに見てもらえるケースが多いようだ。これによりレストランではとなりのテーブルからのタバコの煙を気にしないで自由に席を選ぶことができるので、禁煙家として今回の制度は(抜け穴が多いものの)歓迎したい。ドイツでは年間3300人もの喫煙家やそのパートナーが喫煙の為に死亡している。これを少しでも改善する方向に向けた最初の一歩が、ようやくドイツ国内でも取られる事になった。

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イギリスのパブ禁煙は、ドイツの法律の先を行っている。

 
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