Airbus Totalschaden (19.11.2007)

このところ話題の豊富なAirbusであるが、今週も期待を裏切らないで、新たな話題をお茶の間に提供してくれた。飛行機は通常、飛ぶものである 。だから、飛行機事故というと墜落するものなんだが、そこはAirbus、常識では考えられない事故を起こした。

納入を翌週に控えたA340機は、ぴかぴかに磨かれて、最後のエンジンテストの為に格納庫からひっぱりだされた。通常、エンジンテストと言うと軍隊でも、飛行機が動き出さないようにびっちりと固定してから、徐々に出力を上げていくものである。万が一、固定具合に不備があっても対応できるが為である。ところが、10億ユーロを超える飛行機のエンジンテストをするのに、飛行機を固定するわけでもなく、滑走路の片隅に機を停めて、一気にエンジンの出力を挙げるという大胆なテストを行った。

すると飛行機がいきなり動き出し(当たり前)、ブレーキする間もなく、コンクリートの壁に激突、飛行機はふたつに折れてしまった。これだけのスピードで衝突して、死人が出なかっただけ珍しい。飛行機は大破(totalschaden)してしまったので、もう来週の納入には間に合わない 。また一から作り直しだ。その費用は言うに及ばず、また航空会社に罰金を払う羽目になる。Airbusの目を覆いたくなる(現状)惨状である。

ちなみにAirbusの言い分によると、「ブレーキが効かなかった。」と言う事だが、実際のところ、「ブレーキを引き忘れた。」と(正直に?)言った方がまだ良かった。というのも、南アフリカ航空の所有するA340が、着陸の際、ブレーキの故障で滑走路から飛び出す事故を起こしたばかりだった。そして今回の事故である。結果は言うまでも泣く、「A340機は欠陥機では?」とのうわさが広まり、株価は翌日2%下落した。 この会社はいつになったら、失敗から教訓を学ぶのであろうか。



大破したA340。12億ユーロなり。
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