Je duemmer, desto dicker.  (31.01.2008)

ドイツの健康、農業及び消費者保護という長い名前の省が、国民の食事摂取の傾向を分析した面白い統計を発表した。それによると男性の場合、三人に二人が、女性の場合は二人に一人が肥満体である。この目を覆いたくなるような数字は、勿論、欧州でトップ。ドイツに匹敵する肥満大国はもう欧州には存在しない。面白いのは、今回の統計では統計を取る際に、その人の学歴、収入も合わせて調査された点である。それによると、学歴、収入が低いほど、肥満度が高くなり、高学歴、高収入になるに比例して、肥満度が低くなっている面白い事実が指摘された。(Je duemmer, desto dicker.)

この統計を発表した大臣が、「国民に健康な食事摂取を教えなくてはならない。」と栄養士のような台詞を語っていたが、当の本人があきらかに肥満体であり、説得力を欠いた。確かにドイツの食事は、脂肪分の高い食事が多いが、それだけが原因ではないだろう。実際、(ドイツの)ベジタリアンには肥満体が多いので、食事ばかりが原因とは言えない。肝心なのは食事の量を適度に押さえる理性と、適度の運動だ。栄養士は、「1日に摂取するカロリーが、1日に消費されるカロリーよりも高ければ、当然太る。」「太らない為には、自分が1日に消費するカロリーと、1日に摂取するカロリーを比較できる能力が必要だ。」と、もっともな意見を述べていたが、鏡を見れば、計算しなくてもわかると思う。

問題は、この過度の肥満によりドイツでは糖尿病患者の数が非常に多くなっている事だ。その治療費は言うに及ばず、心臓発作、血管梗塞の危険性が高く、ドイツの医療費、ついては医療保険の加入額が世界で一番高くなっている。ドイツ人の肥満化の加速度を見ると、この先、健康保険が安くなる事はないだろう。それどころか将来はお給料の2割ほど、健康保険料だけで取られることになりそうだ。更には失業保険、税金などをお給料から引かれるから、残る金額は微々たる物。別の言い方をすれば、1月30日働く場合、最初の12日間は税金、保険料を稼ぐ(払う)事になり、やっと13日目から実際にお財布に残るお給料を稼ぐことになる。これでは勤労意欲が一向に向上しないのも無理はない。

そうそう、最後にドイツ人男性と結婚を考えている方に。ドイツ人男性は結婚するとさらに肥満体になります。多分に、外見にこだわらなくなるのが原因ですが、なんと4人に3人は肥満体です。統計では77%。「私の旦那は大丈夫。」と安心できる数字ではないので、「幾ら太っていても(私の)愛があれば、私は平気!」というくらいの意気込みが必要です。
          

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子供も肥満は両親の責任だ。もっとも子供が喫煙しても何も言わない両親に、何が期待できるだろう、、。

 
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