負け続き  (21.06.2004)

EU加盟国は、その国の利益を代弁する議員をヨーロッパ議会に送っている。通常(ドイツでは)、地方選挙に負けて政権を失くした知名度のある政治家が、これまでの仕事の褒章(?)として、ストレスのないEU議員に指名されるケースが多い。そのEU議員も終身議員ではないから、当然任期(4年)があり、任期が終了する前に選挙がそれぞれの国で行われる。2004年6月にそのEU議員選挙がドイツ国内で行なわれた。

選挙(投票)の仕組み、方法は至って簡単で、国内議会の選挙同様に、好きな政党を選んでその党に投票する仕組みなのだが、ここでも今の国内世論を反映して政府与党のSPDは大敗を喫した。今回の選挙は、EUの議員選挙だから、国内政治は全然関係ないのだが、相次ぐ増税によって不満の溜まった国民は不満の捌け口として、今回の選挙で政府与党以外の党に投票した。

又、同日に行なわれた地方選挙では、旧東ドイツの共産党の政党であるPDSが一気に得票数を伸ばし、Tuebingenでは第二位の得票数を獲得した。先の選挙で国会の議席をひとつ残らず失い死亡同然だったPDSが、一気に得票数を伸ばして、地方議会では第二政党となる躍進をした。

過去2年間、相次ぐ選挙で大敗を喫し続けている与党内では「もう我慢ならん!」という声が次第に大きくなってきた。先の地方選挙の惨敗にて、党首の座を明け渡したシュレ-ダ-首相だが、今度は党内の支持さえも危うくなってきた。SPDは、昔から共産党張りの左翼と、経済活動を重視する右翼とに別れていたのだが、経済重視の政治でSPDの支持率が20%を割る事態に左派は我慢ならない。SPD左派では、左翼だけの新政党を設立しようと模索していたが、これが右翼にばれ、中心核の議員がSPDを除名される事態にまで発展。この「みせしめ」が威力を発揮してしばらくは静かだった左翼だが、今回の選挙の惨敗を目のあたりにして、また党/政府の進路変更を求める声が高くなってきいそうだ。シュレ-ダ-首相は、先月遊説先で自身のSPDの党員に平手打ちをくらうなど、ろくな事がない。一部では、『シュレ-ダ-首相がどこまでもつか、』という話まで聞かれるようになっている。

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シュトラースブルク(上)と、

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ブリュッセルにあるEU議会。ひとつでいいのにふたつも作ってしまった為、毎回、議員は両議会の間を移動しなければならない。


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