ショーダウン (18.09.2005)

2005年9月18日にドイツで総選挙が行なわれた。先に結果を言えば、「勝利者のいない選挙。」という事になるだろう。選挙2ケ月前までは45%もの圧倒的な支持率を誇った野党は、18日の選挙 日の時点では、35%の支持率に留まり、党首のメルケル女史にとっては予期もしていなかった惨敗であった。今後、あれだけ有利な立場になりながら、選挙に勝てなかった彼女の責任、能力問題について党内で大いに議論、波紋が予想される。
又、政府与党も、2002年の総選挙に比して4%の支持率を失い、明らかな敗北を喫した。しかし一時は30%以下の支持率でもあったにもかかわらず、34%の支持率まで回復、大いに健闘した。これまで政府与党SPDは緑の党と、野党CDUはFDPと連立政権を組んでいたが今回の選挙の結果、どちらの連立政権のパターン でも国会で過半数を制する事が不可能となり、一体、誰が政権を担当するのかわからないという奇妙ば状況が発生した。勿論、SPDとCDUが連立政権を組めば楽に過半数を制するが、それにはどちらかの党首が、「お先にどうぞ。」と首相の座を譲ることが必要だ。しかし、お互いに相手を見下しているいるので、相手に首相の座を譲ることは考え難い。
また、SPDはこれまでの連立政権のパートナーにFDPを加えて新たな連合政権を組む可能性もあるが、FDPの党首がこれを拒絶しているので、現時点ではその可能性は少ないだろう。こうして選挙はひとまず終わったものの、勝利者がいないという奇妙な選挙結果となってしまった。現状ではSPDとCDUの連立政権の可能性しか考えられないが、これでまともな政策立案は不可能だから、国会が自主的に解散して、新たに総選選が行なわれる可能性も出てきた。それまではCDUの メルケル女史がドイツの初代女性首相を務める事になるだろうが、新たに総選挙になった場合には、メルケル女史が再び首相候補になるチャンスは極めて低いだろう。あれだけの政権獲得の大きなチャンスを逃した彼女に2度もチャンスを与えるほど、政界は甘くはない。

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2005年総選挙結果速報


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