第二の人生 (14.12.2005)

日本だけでなかく、ドイツでも落ち目になった政治家が政界から身を引いて、民間企業の取り締まり役員に就任する事がよくある。稀な例外は、ヘルムート シュミット首相。首相時代に築いたネットワークを利用して取り締まり役員に就任してお金を稼ごうとせず、著作や新聞の編集に携わっている。多分、シュミット首相までが「古い政治家」に当てはまり、首相経験者として自覚があった。コール首相あたりからこれが崩れだし、早くもシュレーダー(元)首相でその頂点に達した。

11月に新政府が樹立されるや、シュレーダー(元)首相は国会議員の議席を返上してスイスに飛んだ。回顧録の出版の為だという。忘れ易い国民が、元首相名前を忘れれる前に回顧録を出して、印税を稼ぎたいというわけだ。ここまでなら、まだドイツ国民も理解があった。が、首相を降任してから2ヶ月も経たないで、自分が首相時代に成立させたロシアの国営ガス会社、Gaspromからのガス供給で欠かせないパイプライン会社、Nord Stream AGの取締役社長に就任した。元首相のこの変わり身は、大いに国民からの顰蹙を買った。

ドイツのメディアは容赦ないので、「それは癒着ではないのですか。」と記者団に聞かれると、「そういう根拠のない報道をする者は、名誉毀損で訴える。」と全く動じる様子もない。ちなみにシュレーダーは、政治家になる前は弁護士であった。首相経験者がこの様だから、その他の政治家の経済界との癒着は推して知るべしだろう。この点では、ドイツは日本よりも癒着度がひどいと言わざるを得ない。


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ドイツで最も有名なロビイスト。


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